「橋の上で」を4年生と5年生に読んでみた
自死の話
自死のことを、まだ考えることもない時に命の大切さ、辛ければ逃げればいいということを伝えたくて4年生のために選んだ本。
4年生はみんな静かに聞いてくれて、終わったあとはワイワイガヤガヤ!
にらい「みんな、これからさぁ、死んでしまいたいって思うほど辛いことが長い人生生きてたら必ずあるんだよ。でも、そんな辛いことはずっと続くわけではないよ。おいしいものを食べて幸せな気分になったり、すごくいいことがあって嬉しくなったり。
生きてたら、死にたいほど辛いこともあるけど、それと同じくらい楽しいこともある。
辛かったら逃げていいんだよ。わかったー?」
なんて、にらいの言葉に元気よく応える4年生!
それとは対照的だったのが5年生のクラス
(それぞれ別日に読み聞かせです)
4年生と5年生ってこんなに違うのか!
と、思うほど先生も不在なのににらいが来るまでみんな静かに読書をしていた。
どちらのクラスにも最初に同じ質問を投げてみた
「自殺したいって思ったことある人?」
4年生・・・ワイワイガヤガヤで誰もいない(良かった)
5年生・・・静かに手を上げようとする子がチラホラ(ハッ!)
5年生、待ってーーー!思春期早いよー!
んで、冒頭の同じ言葉を投げかけた。。
そして、同居人の前では絶対言えないにらいの人生の話とどうやって復活したかのお話
正直、こんなにたくさんの子が死にたいと思ったことがあるとは思わなかった。。
ちょっとでもみんなの心に届いて、回避できることを願っている
===お話 ネタバレ===
Amazon より抜粋
20万部のベストセラー『くまとやまねこ』から14年──
夢のコンビが贈る、いのちの物語
「耳をぎゅうっとふさいでごらん」
学校帰り、ぼくはひとりで川の水を見ていた。
そこに雪柄のセーターのおじさんがあらわれて、
ふしぎなことをおしえてくれた……
【著者メッセージ】
『くまとやまねこ』が出版されてから、
たくさんの方とお会いしたりお手紙をいただきました。
そのなかで、なぜくまはふたたび外にでかけたのだろう、
それを伝えたいと思ったのが『橋の上で』のはじまりです。
自分が世界の一部であることを知るとき、
それは自分の中にある世界に気づくときでもあるはずです。
心の中のその世界とのあいだに橋を架け、つながりを実感することは、
困難や思いがけない出来事を乗り越えていく力になると信じています。
──湯本香樹実
初めてこの本のテキストを読んだ時、自分の小学生の頃を思い出しました。
主人公の男の子と同じように「今、ここから……」と、
思い詰めて立ちつくした日がありました。
その時の気持ちを目印にして、少しずつ絵を描いていきました。
あの時の自分に向けて手紙を書くように描きました。
──酒井駒子
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子どもたちの将来、辛いことがあってもそれを乗り越えられる気持ちの切り替えとして今日の絵本を思い出してくれたらいいな
「くまとやまねこ」も今度読みたくなった